お知らせ

園芸部

2024/10/03

園芸部と綿づくり

10月2日、木綿プロジェクトで本校が6月からお世話になっています棉屋善兵衛こと、澤田善弘様にお越しいただき、学校農園で生育・収穫した綿の種をとる作業の指導を受けました。

前回苗を植えてから約3か月半でおよそ2mまで大きく生長した綿を見て、毎日丁寧に世話をした生徒たちのおかげだと褒めてくださいました。今回は、収穫した綿をどのように製品にするのかという説明をしていただき、綿繰機という道具を用いて綿から種を取る作業を実際に体験しました。

生徒たちは、複雑に絡まった綿が糸になるその作業の簡単さにとても驚いていました。なぜなら、これまで収穫した綿は全て手作業で綿と種に選別していたからです。一見小さな塊の綿ですが、その中には5〜6つの種があり少しずつ引っ張り丁寧に時間をかけての作業をしました。いとも簡単に種と綿が分けられていくのは見ている私たちもとても気持ちが良かったです。また、綿を一本の糸にする特殊な道具を見せていただいたのですが、生徒たちが苗から丁寧に育てた綿が製品になっていくイメージが湧いてきたことでしょう。

園芸部部長がお礼の言葉を述べた後、澤田様の畑で育てた綿が動物に荒らされてしまい今年は種がほとんど採れなかったとの話があったので、本校で収穫した種を澤田様に提供することになりました。「澤田様から提供があった種を生徒たちが育て、その綿の種を澤田様が育てる」こんなにも光栄なことはありません。種のリレーで繋がれていく、これぞプロジェクトM(木綿)の神髄と言えるでしょう。

次回、澤田様の工房を訪問し藍染体験をさせていただきます。今後もこのプロジェクトは見ものです。10月26日(土)の文化祭でもご紹介したいと思います。

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