3月12日（水）の3校時、海外人材を育成する学校設定科目「日本文化探究Ⅰ」のまとめ授業で、茶道の「お点前」体験をしました。

外国人留学生や外国にルーツのある生徒が、4月から日本文化について学んできました。なかでも、茶道についてはそれぞれテーマに分かれて流派や茶道具、作法や茶室の床の間、掛け軸などの調べ学習を行ってきました。留学生たちにとって、流派によって様々な作法があり難しい漢字や専門的な言葉、さらにその意味について理解することは簡単なことではなかったでしょう。

今回の授業では、学んだ知識をお互いに教え合いながら、実際に茶道具を使って茶室での作法を体験しました。茶菓子一つにしても、お箸の使い方、食べ方など戸惑っている様子もありました。しかし、見よう見まねながらも、お茶を点てるとなると緊張感が伝わってくるほど真剣に取り組んでいました。実際、初めてお茶をいただく生徒も多く、「結構なお点前」というより、貴重な経験になったことでしょう。授業は全て日本語で行われますが、4月は苦手だった聞き取りも大分できるようになり、とても成長していることを感じました。

本校での国際カリキュラムでは、日本語の読み書きや会話だけでなく、文化を学ぶことを大切にしています。この1年間に学んだことを活かし、来年度さらに日本への理解を深めていってくれることを期待しています。