お知らせ
2024/05/10
令和6年度 人権教育講演会実施~腰塚勇人さんをお迎えして~
本日は、「命の授業」講演家、腰塚勇人先生にお越しいただき、演題「ドリー夢メーカーと今を生きる」で人権教育講演会を開催しました。腰塚勇人さんは、神奈川県の中学校で体育教師として勤めていた際、信州のスキー場で大きなけがを負いました。一命は取り留めたものの首から下が麻痺してしまい動かない状態になり、生きることに希望を失いかけてしまっていた時、家族や職場の同僚、生徒などたくさんの人たちに救われ、希望を持ちリハビリを頑張り職場復帰を果たされました。その後、教師を辞され、自らの体験をもとに「命の授業」を全国、そして世界中で実施しておられます。
「命の授業」を行って14年目になる腰塚先生ですが、本日本校での講演で2324回目、姫路では148回目の講演になったそうです。
ドリー夢メーカーとは、人に夢や希望を与える存在であり、そうありたいと願う人なのですが、今一度自分のドリー夢メーカーは誰なのか考えて欲しいと生徒に訴えかけてくださいました。逆に、世の中には他人の希望や夢を否定し、ネガティブな言葉や悪口などで嫌な気持ちにさせるドリー夢キラーもいて、それは周囲の誰かのことだけではなく自分自身にも当てはまることで、自身を責め自暴自棄になったり、諦めてしまっていないか自問自答するよう呼びかけられました。
例えば、ダイヤモンドの原石も元は石ころで、磨くから輝く。磨くとは人生では「摩擦」と言い換えられるが、辛いことを乗り越えるからこそ輝く。また、健康で何不自由なく生きていると「感謝」や「ありがとう」の言葉を忘れてしまう。この言葉の反対は「当たり前」なんだと・・・。当たり前がどんなに幸せかと、ご自身の経験からこみ上げる熱い気持ちで私たちに話してくださいました。
まとめでは、自分の命の使い方として「命の喜ぶ幸動」として、人を傷つけない5つの誓いをみんなで唱和しました。「口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう」、「目は人のよいところを見るために使おう」、「耳は人の話を最後まで聴いてあげるために使おう」、「手足は人を助けるために使おう」、「心は人の痛みが分かるために使おう」と。最後に、一人ひとりがドリー夢メーカーで、友達や大切な人たちと命を喜ばせ、楽しい学校生活を縁joyして!と熱いメッセージを送ってくださいました。腰塚先生は、来校された際、清掃の行き届いた本校の美しさにとても感動され、本校生であることに誇りを持つようにと生徒を誉めてくださいました。
私たちは何不自由なく幸せに暮らしているとそれが当たり前に思ってしまいますが、周囲と助け合い感謝の気持ちを忘れないこと。また、今一度自分自身の行動や言動を見つめ直し、周囲にいい影響を与えることでそれがやがて自分にも返ってくると生徒や職員に教示くださいました。五月晴れの爽やかな1日、腰塚勇人先生、本当にありがとうございました。